占いや予言で「的中率」というのを目にしたことがある人はたくさんいると思います。
大抵の場合、的中率80%だの75%だのと謳われると思いますが、酷いのになると99%を謳う予言もありますよね。
ですが、この表現って予言や占いとかにとっては害悪なんじゃないかと思うわけです。
たとえば、先に挙げた的中率80%。こんな風に謳われている予言者の予言で、私達が目にするものに限って言えば、ほとんど外れているものばかりです。全体でいくつの予言をして、その内で的中した予言というのを分かりやすくは教えてくれないことがほとんどです。
その為、「この人、的中率80%とか言われているけど、的中しているところを見たことが無い」なんて感想を持ってしまうんですよね。
要は、途端に胡散臭し、信用できないという様に感じてしまうわけです。
ところが、例えばこれを的中率35%くらい変えたとしたらどうでしょうか。
「こんなに的中率低いんじゃ当てにならない」「なんの役にも立たない」という感想を抱くと思います。
しかし、それはおかしいのではないかなと思います。
的中率35%と見れば確かに当たらなそうに思うかもしれません。ですが、野球の場合は3割以上、つまり30%以上打てれば一流バッターと呼ばれます。
35%打てれば十分に一流バッターと呼ばれ、ファンからも「この人が打席に立てばヒットは固い」と思われるレベルなのです。
ちなみに日本のプロ野球に在籍した事のある人でメジャーリーグ時代も含めて4000打席以上で終身打率の上位10人を並べると以下の様になるみたいです。
1 イチロー .353 4098打席 3619打数 1278安打
https://number.bunshun.jp/articles/-/827826?page=4
2 R.ローズ .325 4525打席 3929打数 1275安打
3 青木宣親 .323 6119打席 5354打数 1729安打
4 リー .320 5485打席 4934打数 1579安打
5 若松勉 .31918 7590打席 6808打数 2173安打
6 張本勲 .31915 11122打席 9666打数 3085安打
7 ブーマー .317 4915打席 4451打数 1413安打
8 川上哲治 .313 8424打席 7500打数 2351安打
9 与那嶺要 .3110 4955打席 4298打数 1337安打
10 落合博満 .3108 9257打席 7627打数 2371安打
1位のイチロー選手ですら35.3%。野球のバッティングと占いや予言を一緒にしていいわけではありませんが、広い意味で「当てる」という事を考えると、占いや予言の的中率35%も十分に凄いのではないだろうかと思うんですよ。
科学系の専門家が実験や研究、観測などのデータ取りをした上でしっかりと分析し、それを基にした予測であれば、もう少し的中率は欲しいところです。
ですが、占星術を始めとするどちらかといえばオカルト系、さらにはその解釈には個人の経験も多いに影響するものに関しては、的中率が30%もあれば上出来なんじゃないでしょうか。
それを「的中率80%」などと高い的中率を売りにするようなアピール方法を取るから胡散臭いイメージが拭えないのと同時に、いざ結果が外れた時に過剰な反応をされたりしてしまう。
そして、外れた時には予言自体をなかったことにするか、もしくは「世界線が変わった」みたいなことを言い出すから余計に信用されなくなるのだと思います。
占いなんてものは昔から言う様に「当たるも八卦当たらぬも八卦」です。
これは、予言も予知夢も同じです。
最低限の備蓄などの準備をして、あとは必要以上に心配しなくてもよいのではないでしょうか。
と、自分に言い聞かせるように書いたところで、今回はここまでです。
最後までご覧いただきありがとうございました。